福岡県警は3日、先月下旬に北九州市八幡西区内で発生した走行中の車両に対する銃撃事件の際、流れ弾とみられる銃弾が現場から数百メートル離れたマンションの室内に当たっていたことを明らかにした。
福岡県警・八幡西署によると、問題の事件は8月29日の午前8時55分ごろに発生している。不動産会社に勤務する25歳の男性が、会社所有の社長専用車両(高級輸入車)を運転していたところ、後方から追い越しを仕掛けてきた乗用車から突然数発の銃撃を受けた。銃弾はクルマの助手席側を貫通。右前フェンダーにも穴を開けたが、運転していた男性にケガは無かった。
警察では発砲に伴う器物損壊事件として捜査を開始したが、この際に撃たれたとみられる銃弾が現場から約200m離れたマンションの部屋を直撃。窓ガラスを貫通し、台所付近の壁に当たっていたことがわかった。事件当時はこの部屋に住む男女2人が食事をしていたが、ケガは無かった。
警察では回収した弾丸を分析して銃器の特定を急ぐとともに、襲撃を受けた不動産会社と暴力団との間にトラブルが無かったかどうかを引き続き調べている。