ひき逃げ車両を証拠隠滅、暴力団員兼暴走族リーダーを逮捕

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死亡ひき逃げ事故を起こし、容疑車両の車内に消火器を噴霧して証拠隠滅を図ったとして、神奈川県警は6日、指定暴力団の組員であり、横須賀市内を拠点とする暴走族のリーダー格でもある29歳の男を業務上過失致死と道路交通法違反容疑で逮捕した。

神奈川県警・浦賀署によると、問題の事件は7月28日に発生している。同日の午後8時10分ごろ、横須賀市野比1丁目付近の国道134号線で、道路を横断していた80歳の女性が乗用車にはねられた。女性は全身を強打して間もなく死亡したが、クルマはそのまま逃走した。

事故の翌日、18歳の少年が「自分のクルマが盗まれた」と出頭。このクルマは横須賀市夏島町付近の市道で車内に消火器が噴霧された状態で発見されたが、フロント部分が大破しており、ひき逃げ事故に関与していた可能性が高くなった。警察では少年自身がクルマを運転していた可能性もあるとして追及したが、意外な事実が判明した。

このクルマは少年名義ではあったが、購入直後に少年が所属する横須賀市内を拠点とする暴走族のリーダーである29歳の男に上納していたことがわかった。この男は指定暴力団の組員でもあり、事故後に少年へクルマを返却。証拠隠滅するように求めていたことがわかった。

このため、警察では運転していたのはこの男と断定。業務上過失致死や道路交通法違反(ひき逃げ、無免許)で逮捕するとともに、証拠隠滅に関わった3人からも犯人隠避容疑などで事情を聞いている。ただし、男はひき逃げや証拠隠滅の指示については完全に否定しているという。

《石田真一》

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