事故処理を怠り次の事故…有罪判決

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林間学校のレクリエーションのために歩いていた小学生の列にクルマで突っ込み、児童5人に軽傷を負わせたとして、業務上過失傷害の罪に問われた23歳の男に対する判決公判が7日、前橋地裁で開かれた。裁判所は被告の男に執行猶予付きの有罪判決を言い渡している。

問題の事故は6月16日の午後4時5分ごろに発生している。富士見村赤城山付近の県道で、林間学校行事の一環としてレクリエーションを行っていた小学生136人の列にカーブを進行していた被告運転のクルマが突っ込み、このうち5人の児童が転倒。打撲などの軽傷を負った。

運転していた被告は当初、「霧で視界が悪く、突然目前に現れた児童の列に驚いてハンドル操作を誤った」などと供述していたが、その後の調べでこの男が運転するクルマは事故の1時間前に他のクルマと別の接触事故を起こし、この際にステアリング機構の一部を損壊。ハンドル操作がままならない状態になっていたことが後に判明している。

7日に行われた判決公判で、前橋地裁の結城剛行裁判官は「1時間前に起こした接触事故については警察に通報していなかった」と指摘。「この際に通報し、クルマの故障を認識していれば事故は避けられていた可能性もある」として被告の責任を認め、禁固6カ月(執行猶予3年)の有罪を命じている。

《石田真一》

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