16日、大阪府泉佐野市や貝塚市で、通学途中の中学生と高校生を狙い、軽ワゴン車からエアガンで発砲する事件が相次いだ。プラスチック弾が命中するなどして被害を受けた人数も多く、警察では暴行事件として捜査を開始している。
大阪府警・泉佐野署、同・貝塚署によると、最初の事件が起きたのは16日の午前7時30分ごろ。泉佐野市鶴原付近の市道を自転車で走行していた女子高校生2人に対し、併走してきた軽ワゴン車からエアガンで発砲された。
この軽ワゴン車、午前7時45分ごろには約3km離れた貝塚市加神付近に移動し、数カ所で登校中の中学生約10人に向かって発砲。午前8時20分ごろには5km離れた泉佐野市日根野付近に移動。登校中の高校生約50人に向かって、無差別に乱射した。銃撃を受けた生徒はいずれも軽傷を負い、一部は病院で手当てを受けた。
銃撃に参加していたのは20歳前後の男4−5人とみられ、ゴム製のパーティ用覆面を着用していた者もいたという。銃撃の際には「当たったら痛いやろう」などと声を掛け、執拗に狙ったりしていたことから、警察では傷害ではなく暴行事件と認識。逃げた男たちの行方を追っている。