18日、石川県輪島市内の県道で、道路脇に置かれていた地蔵尊に参拝していた男女4人が、軽自動車にはねられて死亡する事故が起きた。警察ではクルマを運転していた20歳の女を逮捕している。
石川県警・輪島署によると、事故が起きたのは18日の午後0時45分ごろ。輪島市三井町付近の県道で、京都から親族の墓参りに訪れていた男女4人が道路脇に建てられた地蔵尊を参拝していたところ、これに気がつかずに進行してきた軽自動車にはねられた。
はねられた4人のうち、64歳の女性が頭部強打が原因で事故から約30分後に、63歳の女性が全身強打で約2時間20分後に、66歳の男性が約11時間後に全身強打が原因で、それぞれ収容先の病院で死亡している。57歳の女性も腕の骨を折るなどの重傷を負っている。
警察ではクルマを運転していた女を業務上過失傷害の現行犯で逮捕。最初の死亡者が出た時点から容疑を同致死傷に切り換え、捜査を続けている。
現場は片側1車線の道路で、軽自動車から見た場合には緩やかな左カーブ。地蔵尊も道路左側に設置されており、警察では女が対向車線のクルマに気を取られ、道路左側にいた3人に気づくのが遅れ、回避マージンを取らずに漫然と進行を続けたことが事故の主因になった可能性が高いと分析している。