横浜ゴムは温度によって変化する路面の状態にあわせてグリップ力を最適に発揮する、温度対応をコンセプトとした新スタッドレスタイヤ『アイスガード・ブラック』を発売した。
アイスガード・ブラックは、今まで販売していた乗用車用スタッドレスタイヤ『アイスガード G10』の後継モデル。従来までの優れた吸水性に加え、晴天時に氷が溶けかけて濡れた状態のアイスバーンから、夜間のガチガチに凍った路面まで、温度域に合わせて機能する新素材「ブラック吸水ゴム」を新開発し、アイスバーンでの性能をさらに向上している。
このタイヤを開発した横浜ゴムタイヤ第一製品企画部 大前貴暁さんは「スタッドレスタイヤに対するお客様の声として、アイスバーンが磨かれたようなツルツル路面や、アイスバーンが解けかけたようなシャーベット状の路面でのグリップ力をアップして欲しいとの声が多く聞かれました」
「そこで、パワー吸水バルーンとブラックポリマーと呼ばれる新開発の素材を開発し、それらを組み合わせることで、濡れた路面では水を吸水し、凍った路面では確実に氷を噛むスタッドレスタイヤを作ることに成功しました」とコメント。
実際にアイスガード・ブラックを装着したクルマでテストコースを試乗すると、コースに到着した朝方のガチガチに凍った路面では、氷上とは思えぬグリップ力を発揮してくれた。それでいながら、晴天の日中に路面の氷が溶け始め、表面に水が浮くような状況でも大きくグリップ力が落ちるようなこともなかった。
スノードライブは路面状況につねに気を配らせ、路面に対応したドライビングが要求されるが、アイスガード・ブラックなら、さまざまな路面に対する対応力が強いので、ラクにスノードライブが楽しむことができそうだ。