9月のアメリカの新車販売で、トヨタ、ホンダ、日産が2桁の大幅増、対する「ビッグ2」GM、フォードは2桁減の惨敗となった。
日本車好調の理由はガソリン高による追い風もあり、コンパクトクラスの販売が急増したこと。対するビッグ3は、6月から行っていた従業員価格で販売のインセンティブで売り上げが伸びたことから、逆に9月は販売減が目立つ結果となった。
アメリカ全体ではハリケーンの影響などもあり、昨年同期と比べて7%減。しかしその中で日産は17%、ホンダは12%、トヨタは11%の販売増を記録した。しかも乗用車に限るとトヨタ、ホンダはそれぞれ19%増。中でもホンダ『シビック』は34%、日産も『セントラ』(日本名旧『サニー』)が66%増と、燃費の良いコンパクトクラスの伸びが目立つ。
一方でGMは24%、フォードは19%の販売減。ただし両社とも従業員価格インセンティブの反動として減少は織り込み済み、としており年度末には昨年より販売増となっている、と自信を見せている。
しかし今後もガソリン価格の高値移動は続くと思われ、大型SUVやピックアップをドル箱にしているビッグ3の苦戦が予想されている。