メルセデスベンツのフラッグシップカー『Sクラス』だが、日本国内でのライバルはどのようなものになるのだろうか。複数の関係者に聞いたところ、直接のライバル車はなく、強いて言うならBMWの『7シリーズ』という声が聞かれた。
国内では登場したばかりブランド「レクサス」と競合するとの声は聞かれなかったのは、現在のレクサスのラインナップは『GS』『IS』『SC』とSクラスに匹敵する車種がないためもある。現行トヨタ『セルシオ』についてもユーザー層が違うとして直接の競合とは見ていないようだ。
さらに、来年にはセルシオの後継となるレクサス『LS』がデビューする見込みだが、そのときにはSクラスにもV12モデルなど、より上級モデルが登場して価格帯、ユーザー層ともに上に行ってしまう可能性もある。
新型Sクラスは、ライバル車にない特長として安全性や装備のほか、押し出し感のあるフロントマスクや大きめのフェンダーアーチによる独特の存在感など、デザイン面も挙げられている。ダイムラークライスラー日本ではこの点でもSクラスをアピールしていく考えだ。