愛知県警は10日、東海3県で高級車を中心に自動車窃盗を重ね、暴力団関係者に対して転売していたとして、35歳の指定暴力団組員ら5人を窃盗容疑で同日までに逮捕した。警察では暴力団内部で自分たちが乗り回す高級車を融通しあうネットワークが存在していたものとして調べを進める方針だ。
愛知県警・捜査3課によると、逮捕された指定暴力団組員の男らは、愛知県や岐阜県、三重県などで「暴力団関係者からの人気が高く、需要もある高級車」のみをターゲットに盗みを重ね、それらを暴力団関係者に格安で転売していた。
また、自分たちの生活費や遊興費などを稼ぐ目的で、高級車以外の車種からはカーナビやオーディオ類を盗み、これらをリサイクルショップに持ち込んで換金していた疑いももたれている。
これまでに判明している被害は100件近くとなり、被害総額は1300万円を超えている。一度転売していた盗難車を再び盗み出していた疑いもあるとみられ、警察では逮捕した5人を厳しく追及。事件の全容解明を急ぎたいとしている。