【東京モーターショー05】デザインの文法を破る日産 アメニオ

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【東京モーターショー05】デザインの文法を破る日産 アメニオ
【東京モーターショー05】デザインの文法を破る日産 アメニオ 全 5 枚 拡大写真

ミニバンの参考出品モデル日産『AMENIO』(アメニオ)は、快適性だけでなく、デザイン面の提案も盛りだくさん。あえて自動車のインテリアデザインの文法を破り、家具、リビングルームのデザインやレイアウトのエッセンスを取り入れている。

シートはソファのデザインを取り入れ、パッドとベース部分を視覚的に明確に分けている。表皮の赤色は日本の伝統工芸でよく使われる朱色に近いものを採用。ダッシュボードにも深みのある色合いの紫檀材を用いるなど、近年世界で高い評価を得ているジャパニーズモダンのエッセンスを大幅に取り入れている。

スタティックなイメージのインテリアとは対照的に、エクステリアはダイナミックさを体現。2列目、3列目のウインドウは下端を低く取って視界を向上させているが、そのウインドウグラフィックが躍動感のあるウエストラインを構成している。

ヘッドランプ、リアコンビネーションランプは、照射部からボディサイドに回り込むにしたがってボディカラーと同一化。このグラデーションも実は日本的演出のひとつだ。ちなみに左右スライドドアにはピラーが仕込まれており、ボディ側はピラーレスだ。

ボディサイズやパッケージングは次期『エルグランド』を思わせるものがあるが、「エルグランドとは基本的に無関係」とは関係者の弁。が、この究極のリラクゼーション空間のコンセプトは、多くの人にとって魅力的であるはず。大いに一見の価値があるコンセプトカーだ。

《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

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