日産自動車のカルロス・ゴーンCEOは、2006年3月期の連結決算の業績見通しでのリスクと好機を明示した。
リスクについては、米国で上昇しているインセンティブをベースに、インセンティブ競争の激化、業界全体のモデルミックスの悪化、原材料価格の高騰、金利の上昇、エネルギー価格の高騰を上げた。
逆に、好機となるのは日産バリューアップの徹底と円安ドル高による有利な為替レートをあげている。
圧倒的にリスクが多いのに加えて、リスクには日産が収益を確保している米国市場のものも多いため、同社の業績は予想以上に厳しくなるとの見方が強まっている。
ただ、日産が通期業績見通しは変更していない。