【東京モーターショー05】ブガッティ、消費税だけで776万1904円

自動車 ニューモデル モーターショー
【東京モーターショー05】ブガッティ、消費税だけで776万1904円
【東京モーターショー05】ブガッティ、消費税だけで776万1904円 全 4 枚 拡大写真

中央ホール、フォルクスワーゲングループの出展エリアの一角にあるブガッティブース。展示されているのは最高速度400km/hオーバーという超高性能車『ヴェイロン16.4』だ。これまで幾度となく世界のモーターショーに姿を見せていたが、今回の東京モーターショーに出品された“市販バージョン”は、世界初公開(ワールドプレミア)だ。

ミッドシップ搭載されるエンジンはフォルクスワーゲンお得意のW型で、シリーズ中最大となる8リットル16気筒ターボ。公称スペックは最高出力1001ps(736kW)/6000rpm、最大トルク127.5kgm(1250Nm)/2200-5500rpmで、最高速度406km/h、0-100km/h加速は2.5秒。まさにスーパーカーの王者である。

ヴェイロン16.4は世界限定300台。うち日本では15台のデリバリーを予定している。価格は1億6300万円(うち消費税776万1904円)。購入にさいしてはブガッティ本社の予約申し込み審査にパスすることが必要。また注文のさいには申込金5000万円が必要だ。デリバリーは2007年以降となる。

98年にフォルクスワーゲンがブガッティの商標権を買い取り、同ブランドを復活させた成果がついにあらわれることになるが、当のフォルクスワーゲンは業績が急速に悪化しており、ブガッティの将来は安泰というわけではない。また、今後は環境問題の深刻化などで、この手のスーパーカーの居所は次第に狭くなっていくであろう。

さまざまな意味で、ブガッティの伝統、馬蹄形のフロントグリルを持つヴェイロン16.4は、時代の徒花的な美しさをたたえている。モーターショー会場ではぜひその姿を目にしておきたい。

《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 三菱『デリカミニ』がフルモデルチェンジ!「やんちゃ坊主」感アップ、走りも三菱らしく進化
  2. 【日産 ルークス 新型】「ルークスはパイクカー」開発デザイナーが立ち返った“軽ならではのデザイン”とは
  3. 「アルパインスタイル仙台R4」がグランドオープン、待望の仙台エリアへ出店
  4. 「本当に世に出るとは」わずか1トンの車体に800馬力V12を搭載、「超アナログ」なスーパーカーにSNS沸く
  5. 昭和の子どもたちが憧れた「スーパーカー自転車」が50年ぶりに復活へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る