トヨタ自動車は4日、2006年3月期の9月中間決算を発表した。モデルミックスの影響や投資増などにより、中間期の連結営業利益は1999年9月期以来、6期ぶりの減益となったものの、通期では過去最高の利益更新が確実視されている。
中間期の世界での小売り台数は、前年同期を約36万台上回る409万台と、中間期では初の400万台突破となった。ただ、設備投資を大幅に拡大するなどにより、営業利益は6.6%減の8094億円と、減益だった。
通期の連結業績については公表していないものの、東京で会見した鈴木武専務は「増収増益を確保したい」と述べ、営業利益、純利益とも最高を更新できるとの見通しを示した。
通期での増益の背景について鈴木専務は「為替が当初の想定より円安で推移していることと、下期の新モデル投入による営業面での増益効果」を挙げた。