トヨタ自動車は4日の中間決算発表の席上、連結ベースでの今期設備投資計画を、期初計画の1兆2500億円から1兆4000億円へと大幅に上方修正した。前期に続いて過去最高となる。
能力増を急いでいる国内が主体となるが、2006年に稼働する米国テキサス工場など北米や欧州での投資を積み益す。国内では9月以降、来年初めにかけてトヨタ自動車九州や関東自動車工業岩手工場などの増強が相次いで稼働する。
国内の生産能力は従来の年350万台規模から380万台に拡大する。鈴木武専務は過去最高の設備拡充について「将来の成長に向けた投資。世界各地の需要増に応えていきたい」と説明した。ただ、今期の水準は「一時的」とし、「1兆4000億円から更に増えていくことにはならない」との見通しも示した。