三菱自動車『アウトランダー』のデザインについて「プライオリティの1番は『走り』でした」と語るのは、デザイン本部デザイン部エキスパートの中神秀泰さん。なるほどミッドサイズ初の“本格オンロードSUV”ならではだ。
「『走り』の爽快感を、ユーティリティと両立させながら表現していく事を目指しました。具体的には18インチの大径タイヤとワイドスタンス。これは最初からやると言うことで、設計にがんばってもらいました」
「またできるだけシンプルに、無駄をとるデザインをしました。（平面で見て）バンパーの角を取ったのも、取り回しの良さと共に贅肉を落としたんです。『ギャラン』の“C面カット”のイメージもありました」。
「また、伸びやかで動きのあるスロープのルーフラインは、今までの“箱”のイメージのSUVとは異なり、ウィンドウグラフィックスと共にシャープさを表現しています」
「ちなみにアルミ製ルーフのビードの断面、リアクォーターウィンドウの立ち上がりの角は、『パジェロエボリューション』と同じイメージなんです」と中神デザイナー。
