北海道警は8日、札幌市西区内の市道で自転車によるひき逃げ事故が発生し、男性1人が頭部強打で死亡していたことを明らかにした。警察では重過失致死と道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で捜査を開始している。
北海道警・札幌西署によると、事故が起きたのは5日の午前9時15分ごろ。札幌市西区琴似3条1丁目付近の市道で、この市道に隣接するマンションに住む77歳の男性が脚立に乗って枝払い作業を行っていたところ、20歳代とみられる若い男の乗った自転車が脚立に衝突。脚立は倒れ、男性は約80cmの高さから転落。頭を強打した。
男は他の住民が男性を介抱している隙を見て逃走。男性は近くの病院に収容されたが、8日未明に脳挫傷などが原因で死亡した。この結果を受け、警察では死亡ひき逃げ事件と断定し、捜査を開始している。
脚立が設置されていた歩道の幅員は約2.5mだが、自転車が通行できるスペースは確保されていた。自転車がどのような状態で衝突したのかは定かではないが、かなりの速度で脚立にぶつかったものとみられている。北海道内では1999年12月にも日高町内で自転車によるひき逃げ事件が起きているという。