ブリヂストンブースの一角に、ハイブリッドカーへの使用を想定したインホイールモーター・モジュールが展示されていた。特徴は、モーター部に小型のスプリングとダンパーがビルトインされ、タイヤの上下振動を打ち消し合う位相でモーターユニットが揺動すること。
インホイールモーターの欠点である大きなバネ下重量を、理論上削減する効果があり、ハイブリッドカーなど電気モーターを使うクルマの乗り心地やハンドリングの向上にはかなり期待が持てる。
2003年に行われた前回の乗用車ショーで同様のシステムを初出品したが、今回はそのときより1インチ小型化して18インチサイズに。アウターローター方式のモーターはローター(コイル側)、ステーター(磁石側)ともにきわめて薄型に作られている。出力は1輪あたり10kW。「コンパクトなため、主機というよりハイブリッド車の後輪用などに向いていると思います」(ブリヂストン関係者)という。
(東京モーターショー、10月19日−11月6日)