車幅が1815mmにまで拡大されたのは、BMWによると「ドイツ人の体格が年々向上しているため」なんだそうだ。ドイツってもともと巨人国なのに、まだデカくなってんのかよ! と、BMWよりまずドイツ人にビックリ。
走りは、330iのほうはかなりモノ凄かったです。まず、加速が恐ろしくイイ。全開にするとバルブトロニック化されたストレート6がレーシングマシンのように高く吼えまくり。
ボディはミシリともせず足まわりは路面にビターッと張り付き、オプションのアクティブステアリング(18万円)を装着していれば、こぶし1個ハンドルを切るだけでバビッと車線変更! フォーミュラマシンかこれは! この過剰さが私はとても好きでした。
一方320iのほうは、なんか相当フツーでした。加速もイマイチだし、アクティブステアリグ付いてないと拍子抜けするほどマイルド。見た目は同じでも走るとまるっきり違うや。
■5つ星評価
パッケージング:★★★☆☆
インテリア/居住性:★★★★☆
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★
MJブロンディ|大乗フェラーリ教祖
1962年東京生まれ。慶大卒。編集者を経てフリーライター。愛と幻想と市場経済を核とした自動車読み物のほか、高速道路問題に超絶真摯に取り組む。『聖典版 そのフェラーリください!』等著書多数。