ITS世界会議・サンフランシスコのオーストラリアブースでは、新開発の居眠り運転検知メガネ『SLEEP DIAGNOSTICS』が発表された。
SLEEP DIAGNOSTICSでは、メガネの内側に搭載した超小型カメラが人間の瞼と眼球の動きをチェックし、居眠りをしそうになると現れる特徴的な動きを検知。ドライバーが眠気を催してきたら警告するという。
「実用化については現在、外部に接続しているバッテリーの内蔵化が課題になる。また普及シナリオに関しては、まずは商用車、特に大型商用車のドライバー向けを考えている」(説明員)
商用車ドライバーの居眠りによる事故は、損害が大きくなりやすく、人的・経済的損失ばかりか、社会問題にもなりやすい。特にオーストラリアやアメリカでは「道路の直線が長く続き、居眠り防止は重要な問題」(説明員)だ。また、SLEEP DIAGNOSTICSでは飲酒中の眼球の動きを抽出して、飲酒運転検知機能の実用化にもめどが立っているという。
日本でも大型商用車の居眠り運転や飲酒運転事故は大きな問題になっている。SLEEP DIAGNOSTICSのようなドライバーのヘルスモニタリングシステムの重要性は高そうだ。