クルマに引きずられ6.5km? ひき逃げ死

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18日未明、北海道当別町内の国道337号線に架かる橋の上で、50歳の男性が路上に倒れているのを通り掛かったクルマの運転者が発見した。男性はすでに死亡しており、その後の調べで約6kmに渡って引きずられてきたことが判明している。

北海道警・札幌北署によると、警察が事故の発生を把握したのは18日の午前1時45分ごろ。当別町ビトエ付近の国道337号線・札幌大橋で、路上に男性が倒れているのを現場を通り掛かったクルマのドライバーが発見。警察に通報した。同署員が現場に急行し、男性は近くの病院に収容されたが、胸部骨折が原因とみられる呼吸不全ですでに死亡していた。

死亡したのは石狩市内に在住する50歳の男性だということが後の調べで判明し、札幌市北区東茨戸の複合娯楽施設で開催されていたワイン(ボジョレー・ヌーボー)の試飲会に参加していたこともわかった。現場付近を調べたところ、施設内の私道から男性の眼鏡やクルマの塗膜片を発見。さらには約100mに渡って男性の血痕が路上に残されており、男性はここではねられた後に約6.5kmに渡って引きずられ、札幌大橋で振り落とされた可能性が高まった。

警察では事故が起きた時間帯に国道337号線を通過した可能性のあるクルマの車当たり捜査を開始し、その結果として当別町内に在住する46歳の女が事件に関与した可能性が高いことを突き止めた。女は男性の遺留品が発見された施設で働いており、現場から発見された塗膜片も一致したことから業務上過失致死と道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕した。

女は警察の取り調べに対して「何かに乗り上げた感触はあったが、凍った雪塊だと思った」などと供述。仕事中に少量の飲酒していたことも認めている。警察では死亡ひき逃げ事件としての捜査を進めているが、当時の現場は完全凍結状態であり、摩擦感が得られにくい状態だったと考えられることから、女にひき逃げの実感があったのかということや、死亡した男性が酔い潰れて路上で寝ていてた可能性なども捜査対象に含めたいとしている。

《石田真一》

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