18日午前、岩手県雫石町内の国道46号線で、道路工事による車線規制のために停車していた車列に対し、後方から走行してきた普通トラックが追突した。追突された側のトラックは対向車線側に押し出され、直後に大型観光バスと正面衝突するなど、5台が関係する多重衝突事故に発展している。
岩手県警・盛岡西署によると、事故が起きたのは18日の午前11時25分ごろ。雫石町御明神赤渕付近の国道46号線で、道路工事による車線規制実施のために臨時設置された信号機で開通待ちをしていた車列に対し、後方から走行してきた43歳の男性が運転する普通トラックが追突。減速途上にあった58歳の男性が運転するトラックが追突の弾みで対向車線側に押し出された。この直後、対向車線側を順走してきた大型観光バスと正面衝突した。また、追突してきたトラックも前のクルマに再び追突するなど、結果として5台が関係する多重衝突事故に発展している。
この事故でバスと正面衝突したトラックは運転席部分が大破。運転していた男性は盛岡市内の病院に収容されたが、事故から約1時間半後に死亡。バスを運転していた25歳の男性と、59歳の女性バスガイドが足の骨を折る重傷。バスの乗客18人が打撲などの軽傷を負っている。
現場付近では橋の橋脚修理を目的とした道路工事が行われており、現場の手前約100m付近から車線規制が実施されていた。追突したトラックは前走車の減速に気づくのが遅れたとみられ、警察では業務上過失致死傷容疑で運転手から事情を聞いている。