部下に駐車違反の身代わり出頭を求めた社長逮捕

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警視庁は21日、自分の駐車違反を部下に命じて肩代わりさせていたとして、37歳の元会社経営者の男を犯人隠避教唆容疑で逮捕した。駐車違反での摘発回数は33回で、このうち24件を肩代わりさせていたという。

警視庁・交通捜査課によると、逮捕された男は2001年3月から今年10月までの間、自身が経営していた化粧品販売会社のある豊島区東池袋1丁目付近で駐車違反を繰り返し、33回の摘発を受けていたが、男は自分の免許の点数が少ないことから、部下に対して「報奨金を出すから、自分の身代わりに出頭してくれ」などと命令。24回の違反を3000円から1万円で肩代わりさせていた。

ところが今年に入り、元社員が「社長が約束したカネを払ってくれない」と相談を持ちかけたことで身代わりが発覚。調べを進めたところ、11人の社員が身代わりに応じていたことがわかった。警察では社員からの事情聴取を進め、この結果として「悪いこととは思っていたが、社長の命令だから断れなかった」、「報奨金が出た」等の具体的な証言を得て、これを基に男の逮捕に踏み切った。

警察の調べに対し、男は「会社の近くは駐車料金が月額7万円以上と高く、支払うのが惜しくなって路上に止めてしまった」などと供述。身代わりの命令についても大筋で認め、「違反累積で免許停止になるのが嫌だった」などと話している。

《石田真一》

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