ダカールラリーに参戦する三菱勢で増岡以外の3ドライバーは、それぞれ、ちょっと変わった経歴の持ち主でもある。
ステファン・ペテランセルが、かつては二輪でもダカールラリー総合優勝(6回!)を果たしていることは有名な話だが、実はホアン・ナニ・ロマも04年大会の二輪総合優勝者。ともに、二輪からの鞍替え組なのだ。
ところが、05年大会でペテランセルに続く総合2位に入ったリュック・アルファンは、もっと変わり種。かつてはアルペンスキーの一流選手だったのだ。96-97年シーズンにはアルペンスキーのワールドカップで、総合世界チャンピオンに輝いているほどなのだ。雪原から砂漠へと戦場を変えても、一流は一流であった。