ポルシェAGの2005年7月期の連結売上高が前年同期比6.9％増の65億7000万ユーロ、税引前利益が同8.9％増の12億3800万ユーロとなった。連結ベースの年間税引後利益は同12.9％増の7億7900万ユーロを記録し、すべて過去最高を記録した。
1株あたり利益は普通株が44.68 ユーロ（前年39.63ユーロ）、優先株が44.74ユーロ（同39.69ユーロ）だった。ポルシェは好業績となったため、2006年1月27日にシュトゥットガルトで開く株主総会で増配を提案する予定で、年間配当金は普通株が1株あたり4.94ユーロ（前年3.94ユーロ）、優先株については同5ユーロ（前年4ユーロ）に増配する。配当金の支払い総額は25.2％増の8700万ユーロになる見込み。
また、今期に入ってフォルクスワーゲンAGに資本参加した関係で流動性は一時的に減少したが、高い収益性は維持している。
好業績となったのは、世界的に販売台数が増加したためだ。グループ全体の乗用車の販売台数は同15％増の8万8379台となった。このうち、『911』の販売は2万7826台、同17.4％増で、『ボクスター』が1万8009台、同38.7％増だった。発売から3年目を迎えた『カイエン』も好調で、同4.9％増の4万1884台と、ポルシェの主力モデルとなった。また、『カレラGT』の販売は660台だった。
