山形県警は13日、車上荒らしを行ったとして窃盗容疑で今年8月に逮捕・起訴された男女が、17府県で同様の犯行を繰り返していたことを明らかにした。被害総額は概算で約2000万円に達するという。
山形県警・長井署によると、車上荒らしを行ったとして窃盗容疑で逮捕・起訴されたのは、長野県安曇野市在住を自称する31歳の男と33歳の女。この2人は今年8月、長井市内の自動車販売店敷地内に駐車されていた展示車両のガラスを破壊し、車内にあったカーナビを盗んだ疑いがもたれている。
その後の調べで、この2人は2003年2月ごろから全国を放浪しては同様の犯行を繰り返し、盗んだものをリサイクルショップに転売することで生計を立てていた。被害件数は17府県で73件。2人が盗んだと判明しているのはカーナビ85点、オーディオ367点で、時価被害総額は2064万円に達する。
2人は「生活のためには仕方なかった」などと供述しているというが、これを資金として車上荒らし行脚を続けていた疑いもあり、さらに調べを進めている。