おサイフケータイ×公共交通---【伊予鉄 5】クルマ依存から、クルマ共生へ

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おサイフケータイ×公共交通---【伊予鉄 5】クルマ依存から、クルマ共生へ
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伊予鉄グループの取り組みで注目なのは、公共交通のIT化・利便性の向上により、クルマ依存社会から脱して、「クルマ共生社会」への模索をしている点である。

同社は公共交通部門のICカード/おサイフケータイ対応だけでなく、日本最大規模のバス・ロケーションシステムの導入や、公共車両優先システム(PTPS)、パーク&バスライドへの取り組みなど、地方行政と共同で「まち作り」にまで積極的に関わっている。また、公共交通の発展と電子マネーで地域経済の活性化を視野に入れたリアルビジネスを展開している点も注目だろう。

モータリゼーションはクルマという便利な道具を多くの人の手にもたらした。しかし、その一方で、環境やエネルギーあたりの輸送効率など「負の側面」がある。クルマ依存がもたらした「クルマがなければ生活できない」という地方経済の実情もまた、クルマの負の性格のひとつだ。クルマ依存経済の地域では、今後、高齢者ドライバーの問題も深刻化するだろう。

これからの自動車産業が考えなければならないのは、「公共交通とクルマの共生」である。ITSは、まさにそこを目指している。また、日本市場では公共交通のおサイフケータイ対応が相次いでおり、これが変革の引き金になりそうだ。

公共交通×おサイフケータイもまた、ITSの重要なピースのひとつと言えそうだ。

■セミナー:『おサイフケータイ×公共交通』から拡大する新たなるビジネスの胎動---詳しい内容と申し込みはこちら
http://www.rbbtoday.com/bch/seminar/2005-12-20-S05450.html

※「『おサイフケータイ×公共交通』から拡大する新たなるビジネスの胎動」では、e-カード常務取締役である西野元氏によるサービス開始後の最新事情や今後の展望についての講演、ジャーナリスト神尾寿によるITS最新事情のレポート、パネルディスカッションなどが行われます。

《神尾寿》

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