【ホンダ シビック 詳報】自然なフィーリングの1.8リッター i-VTECエンジン

自動車 ニューモデル 新型車
【ホンダ シビック 詳報】自然なフィーリングの1.8リッター i-VTECエンジン
【ホンダ シビック 詳報】自然なフィーリングの1.8リッター i-VTECエンジン 全 5 枚 拡大写真

新型『シビック』は出力やトルクを高めながら低燃費を狙った、新開発の1.8リッターi-VTECエンジンを搭載している。

このエンジンは低負荷走行時にはバルブを大きく開けながらも、バルブの閉じるタイミングを遅らせることで、一度吸気した混合気の一部を吸気ポートに押し戻し、少ない吸気量でもポンピングロスを減らすことに成功している。

そしてアクセルを大きく開けたときには、通常のバルブタイミングに瞬時に戻り、じゅうぶんなトルクを発生してくれる。その結果、低付加領域では、優れた燃費性能を実現している。

新型シビックのエンジン開発を担当した本田技術研究所の笠井泰彰さんは「新型シビックのエンジンは、燃費をよくすることはもちろんですが、そのことでドライバビリティが低下することだけはないように心がけました。バルブの切り替えは、スロットル開度や車速、エンジンの回転数、ギヤの状態などから走行状況を検知して行ないますが、そこの切り替えの制御が一番大変でした」

「このバルブを遅く閉じる制御は、高速巡航時だけではなく、市街地での短時間の一定走行でも行なっているので、実用燃費にも効果を発揮してくれます」と語る。

実際に新型シビックに乗って街なかを走ってみても、このi-VTECが働きバルブタイミングが切り替わっていることは、エンジンの音やショックではまったく分からない。自然に切り替わっているので、運転していて気が付くことはないだろう。

エンジン自体のフィーリングも、低回転からトルクがあるので自然に速度を乗せていってくれる。以前のホンダのエンジンのように高回転型ではなく、とくにパワフルさは感じないが、扱いやすいエンジンだ。新たに採用された5速ATとの相性もよい。

実際の燃費を図ることはできなかったが、このフィーリングで1.5リッター車並みの低燃費を実現できていれば大したものだ。(つづく)

《岡島裕二》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 真夏のダッシュボードが20度以上低下!? 驚きの遮熱サンシェード新時代[特選カーアクセサリー名鑑]
  2. スズキ『エブリイ』が災害時は「シェルター」に、軽キャンピングカーの新たな可能性
  3. 新型フォレスター半端ないって! 純正用品で大変身、日本初披露“サンドカラー”のクロストレックが登場…東京アウトドアショー2025
  4. 世界最強の2.0ターボ搭載車に幕、メルセデスAMG『CLA 45 S』最終モデルが登場
  5. どこだ? 日産が7工場を閉鎖予定---可能性のある工場すべてをリストアップした
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  2. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. トヨタや京大、全固体フッ化物イオン電池開発…従来比2倍超の容量達成
ランキングをもっと見る