トヨタカップクラブ選手権はサンパウロFC(ブラジル)が優勝して世界一の栄誉に輝いたが、旧ユーゴスラビアのセルビア・モンテネグロではトヨタがゼネラル・スポンサーをしているチームがトップを快走している。ツルベナ・ズベズダ(=レッドスター)がそのチームで、現在2位に勝ち点3差をつけている。
レッドスターといえば、91年にトヨタカップで勝ち、世界一にもなったことのあるチームで、ヨーロッパのなかでも名門チームの一つ。
そして、同チームの社長を務めるのがドラガン・ストイコビッチ氏である。ストイコビッチ氏については今さら説明するまでもないが、同チームでプレーしたあと、94年に名古屋グランパスエイトにやってきた。7年間プレーし、57得点をあげるなど大活躍した。日本でも人気のあった選手のひとりだ。
そのストイコビッチ氏が今年7月にレッドスターの社長に就任。そして8月、ストイコビッチ氏にお世話になったトヨタがゼネラルスポンサーを買って出たのである。レッドスターのホームページにはフロントページにトヨタのマークがあり、またベオグラードのホームスタジアムにはスタンドに大きなトヨタのロゴがある。
セルビア・モンテネグロは地理的にイタリアに近く、自動車もフィアットが強いが、トヨタが同国で1、2を争う人気チームのスポンサーになったことで、知名度がぐっと上がっていることは間違いない。サッカーチーム同様、自動車でもセルビアを席巻することになるのか注目される。