日本損害保険協会がまとめた会員22社の06年3月期中間決算によると、正味収入保険料は、自動車保険が下げ止まりの傾向となったことから、前中間期にくらべ0.8%増の3兆7585億円になった。純利益は、自然災害が昨年よりも少なかったため、前中間期の2.6倍にあたる、1540億円になった。
保険料収入の46%を占める自動車保険料は、前中間期にくらべ、0.3%減の1兆7544億円と、微減にとどまった。割引率の進行による収入減が続いてきたが、底打ちの兆しも見え始めた。火災や海上、傷害などの保険は、前年を上回った。
利益は、昨年は、自然災害による保険金支払いが大幅に膨らんだ。今年は大きな自然災害が少なかったため、保険引き受け損益が、前中間期の1182億円の赤字から、今中間期は569億円の黒字に転じた。