24日未明、神奈川県座間市内で、クルマ同士のすれ違いを巡る交通トラブルから、激高した男が相手車のフロントガラスをゴルフクラブで叩き割る事件が起きた。警察ではこの男を暴力行為法違反の現行犯で逮捕している。
神奈川県警・座間署によると、事件が起きたのは24日の午前3時55分ごろ。座間市栗原中央1丁目付近の市道を48歳の女性が乗用車で通行してきたところ、対向してきたクルマの運転手から「道を開けろ、お前が譲れ」と激しく怒鳴られた。
女性がこれに従わずに停止していると、男はクルマからゴルフクラブを取り出て「お前がバックしろ、さもないと殺すぞ」と怒鳴り、フロントガラスやボンネットにこれを叩きつけた。女性は車内から携帯電話で警察に通報。男のクルマは身動きが取れないままだったため、数分後に駆けつけた同署員に暴力行為法違反の現行犯で逮捕されている。後の調べで同市内に住む50歳の男ということが判明している。
現場は幅員約3.8m。車線による区別は無く、車幅の広いクルマ同士だとすれ違い困難な状況が生じることもあるが、これまでに大きなトラブルは起きていないという。男は取り調べに対して「身に覚えがない」と供述。容疑を否認しているが、警察では飲酒や薬物使用の可能性も視野に入れ、男を厳しく追及する方針だ。