【トヨタ プリウスマイナーチェンジ詳報】ボディ剛性アップで乗り心地がよくなった

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【トヨタ プリウスマイナーチェンジ詳報】ボディ剛性アップで乗り心地がよくなった
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『プリウス』のマイナーチェンジで、もっとも進化したと思えるのが、ボディ剛性の強化による乗り心地の向上だ。

プリウスのチーフエンジニアを務める、小木曽聡さんは「プリウスを発売してから2年の間、時間をかけて走行性能を検証した結果、ボディ剛性を高めることが効果的という案が浮上してきました。ただし、プリウスはつねに軽量化と戦っているために、むやみに補強を加えることができず、最適な場所に最適な量の補強だけを加えることに苦労しました」

「その結果、フロントはインパネまわりのボディフレーム、リヤはサスペンションまわりに補強を加えました。ですが、補強による重量増加はわずかに1.3kgにとどめています。それでも乗り比べていただければ、剛性が高まったことを感じていただけると思います。ボディ剛性が高まったことで、ダンパーやブッシュも、乗り心地に振ったチューニングに変更することができました」と語る。

実際にマイナーチェンジを行なったプリウスに乗ってみると、確かに乗り心地が改善されているのがわかる。今までのプリウスでは、多少路面の悪い道を走ると、フロントタイヤからの突き上げを吸収しきれずに、わずかだがステアリングにも微振動を伝えてしまっていた。それが新型では、ほとんど感じなくなった。

乗り心地に関しても、リヤの突き上げ感が減少し、多少硬さのあったリヤの乗り心地にしなやかさが増している。これは後席に座ったときのほうが、より顕著に感じられるだろう。限界性能やスタビリティ自体は大きく進歩したように感じなかったが、その領域にいたるまでのコーナリング中の安心感は、新型のほうが、より高まっている。

1.3kgの補強で、ここまで乗り心地をよくすることができれば、重量増加に対する効果はじゅうぶんにあったといえるだろう。

《岡島裕二》

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