パチンコ原因の放置死で両親を在宅起訴

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今年5月、熊本県熊本市内で駐車中のクルマに約5時間に渡って放置された1歳の男児が熱中症で死亡した事件で、検察庁・熊本地検は26日、この男児の両親である男女2人を重過失致死罪で在宅起訴した。

問題の事件は5月14日の午後4時ごろ発生している。熊本市内の病院に心肺停止状態の1歳男児が収容されたと警察に通報が寄せられた。搬送してきたのは男児の両親(父28歳、母21歳)で、当初は口を揃えて「家で体調を崩した」などと話していたが、その後の調べでパチンコ店の駐車場に止めたクルマの車内に放置していたことが明らかになった。

放置時間は午前10時から午後3時までの約5時間。当日の熊本市内は摂氏26.9度の気温を記録。数値から推測される車内温度は同60度を超えており、男児は午後2時ごろには熱中症を起因とした急性循環不全で死亡した。2人は遊戯を終えてクルマに戻った段階で男児の異常には気づいたものの、その場で通報せずに一度自宅に戻ったという。

発見時には死亡していたことが医師の所見で明らかになったが、その一方で「発見が早ければ蘇生の可能もあった」と判断。警察では「一度自宅に戻り、事故の発生を隠蔽しようとした」として重過失致死容疑で書類送検していたが、検察でも「2人の責任は極めて重い」として在宅での起訴を決めた。

《石田真一》

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