くしゃみで意識障害が生じたと裁判所が容認…小学生2人死傷事故

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今年3月、岩手県遠野市内の県道で、くしゃみをした際にハンドル操作を誤って大型バスを歩道に進入させ、小学生2人を死傷させたとして業務上過失致死傷の罪に問われた56歳のバス運転手の男に対する判決公判が27日、盛岡地裁遠野支部で開かれた。裁判所は執行猶予付きの有罪を命じている。

問題の事故は3月17日の午後3時45分ごろ発生している。遠野市新町付近の県道を走行していた早池峰バスの運行する路線バスが対向車線側に逸脱。そのまま道路右側の歩道に乗り上げ、前方を歩いていた11歳の小学生女子児童2人に突っ込んだ。このうち1人はバスの直撃を受けて全身打撲で死亡。もう1人は転倒した際に打撲などの軽傷を負っている。

警察ではバスを運転していた55歳(当時)の男を業務上過失致死傷容疑で逮捕したが、調べに対しては「大きなくしゃみをしたら、貧血したかのような状態になった。頭がクラクラとして、気がついたら反対側(道路右側)に突っ込んでいた」と供述。事故当時の意識がないと主張していた。

これまでの公判で検察側は「被告が意識障害に陥っていた可能性はなく、的確な運転操作が可能だった」と主張していたが、27日に開かれた判決公判で盛岡地裁遠野支部の神山千之裁判官は「被告はくしゃみをして間もなく意識障害の状態に陥り、ハンドルやブレーキを的確に操作できない状況となった」として、意識障害が生じていたことを容認。事故の責任は「意識障害に陥るまでの間に運転を中止しなかったこと」とも認めた。

だが、その一方で神山裁判官は「貧血状態を認知してから意識障害に陥るまでの時間は長くても2秒程度であり、過失は不可抗力に近い」と認定。事故は業務中に発生しており、被害弁済は確実で再発性も低いと判断し、被告に禁固1年6カ月(執行猶予3年)の有罪判決を命じている。

《石田真一》

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