【ロサンゼルスモーターショー06】バイオ&フレックス…サーブ

自動車 ニューモデル モーターショー
【ロサンゼルスモーターショー06】バイオ&フレックス…サーブ
【ロサンゼルスモーターショー06】バイオ&フレックス…サーブ 全 3 枚 拡大写真

サーブは、ロサンゼルスオートショー(ロサンゼルスモーターショー)において『9-5エアロ・バイオパワー』コンセプトエステートを出品する。農作物や植物から生成されるバイオエタノール燃料で稼働する高出力仕様だ。

すでにバイオエタノール(=アルコール)は、北米では中西部のトウモロコシから生成されている。燃焼の際のCO2は植物生育の際に吸収されるので、環境中のCO2濃度は上昇しない。エンジンのコールドスタートのため、通常バイオエタノールはガソリンと混合されて使用され、バイオエタノール85%:ガソリン15%のものが「E85」の名称で商業化されている。

E85はオクタン価がガソリンより高く(104RON)、ノッキングを発生させずに点火タイミングを早めて出力を向上できる。また従来のガソリン用ハードウエアからの改造点が少ないのも利点だ。バルブとバルブシートの耐久性を強化し、燃料系:タンク、ポンプ、配管、コネクターをバイオエタノール用の素材に変えるだけだ。

さらにサーブは「トリオニック」エンジン制御システムを開発した。燃料補給のたびにセンサーが成分を調べ、使用燃料に応じた点火時期、燃料/空気混合比の設定を自動的に行なう。サーブのバイオパワーはエタノール0%から85%まで対応可能で、つまり従来のガソリンでも稼働するのだ。バイオパワーが同時に「フレックスフューエル」システムと呼ばれるのはこれが理由だ。

フレックスフューエル・モデルは2005年夏に本国スウェーデンで『9-5 2.0tバイオパワー』として発売され、9-5シリーズの70%を占めている。

9-5エアロ・バイオパワーはデトロイトモーターショーにも出品予定。

《高木啓》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 【スズキ ソリオ 新型試乗】乗り心地と静粛性はクラストップ、だが「損をしている」と思うのは…中村孝仁
  2. 日産 リーフ 新型を発表、第3世代は航続600km超のクロスオーバーEV
  3. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  4. サブコンが再評価される理由と純正ECU時代の新常識~カスタムHOW TO~
  5. 日産 リーフ 新型の価格を予想する!…ベースは400万円台前半か
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  2. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  5. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
ランキングをもっと見る