フォード、気候変動などに対処する事業のあり方を提言

エコカー 燃費

フォード・モーター・カンパニーは、気候変動、二酸化炭素排出量および世界的なエネルギー資源不足の懸念に対処する事業のあり方を示したレポートを発行した。こうしたレポートをまとめたのは業界で初めて。

ビル・フォード会長兼CEO(最高経営責任者)は「フォードが業界に先駆け、気候変動に対するオープンなディスカッションの場を設けたことを誇りに思う。当社は、気候変動をビジネス面および環境面の双方の問題として捉えており、問題解決のためのソリューションを見いだすべく日々努力を続けている。この問題に対処するには、社会のあらゆるセクターの連携が求められており、フォードは、このコラボレーションの一部を担っている」とコメントしている。

レポートでは、CO2などの温室効果ガス排出がビジネスに影響を与える要因といかに関連しているかについてまとめた。企業による気候変動に伴うリスク管理方法や、それをビジネスチャンスとする戦略をとりあげるほか、自動車業界のCO2排出量の大幅な削減に向けて市場、政策、社会、企業の技術部門が貢献できる活動などについても言及している。

レポートによると、大気中の温室効果ガスの濃度を安定させるには、予防的に賢明かつ早期の対処が重要であるとしている。また、燃料メーカーや自動車メーカー、消費者、政策担当者の連携による一体型アプローチの必要性も強調。

レポートの中では、フォードが追求する戦略の柱としてI.事業運営に伴う、温室効果ガスの排出量およびエネルギー資源の使用量を継続的な削減、II.消費者にとって魅力的な低温室効果ガス排出型製品の市場導入に向け、生産における柔軟性と能力の向上III.業界内部、石油会社、政策担当者などとの連携を通じて、自動車による温室効果ガスの排出量削減に向け、より高い効果と確実性を持つ市場、政策、技術的なフレームワークの確立を掲げた。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ダンロップのオールシーズンタイヤが安く買えるようになる?…独占禁止法の疑い
  2. フォード『ブロンコ』が60周年、初代をオマージュした記念パッケージが登場
  3. ファン必見!『ミニGSX-R』は1000台注文あれば販売される!?「鈴鹿8耐」最注目の“スズキの隠し球”
  4. 内装はまるで「地中海のヨット」! VWが新型キャンピングカー『グランドカリフォルニア』発表へ
  5. ホンダ『シビック』の顔が変わる! 英国版のグリルとバンパーが新デザインに
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る