性能でも信頼性も史上最強のTVR

自動車 ニューモデル 新型車
性能でも信頼性も史上最強のTVR
性能でも信頼性も史上最強のTVR 全 4 枚 拡大写真
TVRのアイコンとも言えるのが「スピードシックス」と呼ばれる自社製の直列6気筒エンジンだ。

中でも『サガリス』(10日、日本発表)は、剛性面で有利なクーペボディに、『タスカン』の高性能版「S」と同じ4リッターのハイチューン版(380bhp)を搭載。0-60マイル(96km/h):3.7秒というタイムは、タスカンの標準車より0.5秒速く、タスカンSよりも0.1秒速い。動力性能ではもちろんTVRの中で最速最強のモデルだ。

しかし、サガリスで最初に驚かされるのはその外観だろう。ボンネットやフェンダーに刻まれたエアアウトレットは、他のTVRと比べても一際強烈な個性を放っている。ただし、英国仕様と異なり、日本仕様のそれはタイヤが巻き上げた小石が飛び出るのを防ぐため、全て塞がれている。

TVRの流儀通り、ドアの開閉はドアミラー裏側のボタンで行う。ボディは頑強なロールケージが組み込まれたバックボーンシャシー構造で、外板はGRPコンポジットを呼ばれる樹脂パネル製。車重はカタログスペックでは1078kgと、現行マツダ・ロードスターより軽い。

もう一つ注目すべき点は、オートトレーディングの南原社長も触れた品質だ。以前のTVR本社は「故障するから直してくれと言っても、フェラーリだって故障するだろう、と一蹴する」会社だったというが、現在はロシア出身のニコライ・スモレンスキー体制下で、製造部門と販売部門を分割し、出荷前のチェックを厳しく行っているという。日本で販売されるサガリスは、一昔前の輸入車並みである2年間のフルワランティ付きだ。

こうした努力が好循環を生めば、今後TVRブランドが飛躍するチャンスもある。南原社長によれば、将来的にはロータスのような軽量スポーツ市場、あるいはランボルギーニのようなアッパークラスへの展開もあり得るという。いずれにせよTVRは、最近の高級スポーツカーが失いつつある非日常性や危うさを今も色濃く残している。この点は確かにフルワランティ(完全保証)だ。

《丹羽圭@DAYS》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ホンダ『フリード』がニューレトロに!? ダムドが専用ボディキットのデザインを先行公開 発売は2025年冬
  2. 「本当に世に出るとは」車重わずか1トンで800馬力V12、「超アナログ」スーパーカー…新型車記事ランキング 8月
  3. さらなる人馬一体へ!NDロードスター用「リビルトエンジン」発売、価格は65万7800円
  4. メルセデスベンツ『Gクラス』、オープン「カブリオレ」復活へ
  5. マツダの新型SUV『EZ-60』すでに4万台の予約殺到! SNSでは「マツダ復権か??」「日本でも売るべき」など話題に
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る