隊列を組んで歩いて成人式会場周辺道路の通行を妨げるとともに、車両進入防止用の機材を無理やり撤去しようとしたとして、沖縄県警は8日、公務執行妨害の現行犯で20歳の男を逮捕した。
沖縄県警・浦添署によると、事件が起きたのは8日の午後3時10分ごろ。浦添市仲間付近の市道で、揃いの衣装を着た新成人約30人が横一列になって道路を塞ぐように歩き、軍歌を鳴らしながら後方を低速進行してきたトラックとともに、成人式会場となっていた浦添市民会館に進入しようとした。
しかし、車止めが設置されていたことから、このうちの数人がこれを撤去しようとし、さらには警備していた警察官ともみ合いになった。警察では車止めを破壊した20歳の男を公務執行妨害の現行犯で逮捕している。
沖縄県内で行われる成人式はここ数年「荒れる」傾向にあり、泥酔者が暴れることもあるため、一部の自治体は警察の出動を要請していた。調べに対し、逮捕された男は「ちょっとやりすぎた」などと供述しているという。
