猛烈にスバラシイと思う。傑作中の傑作だ。3代目となった新型『ロードスター』は、まさに正しい青春の復活だ! ただし、30歳代以上のための。
まずカッコがいい。全体のフォルムは、初代に似てやや平板で、とくにサイドには、ウエストのくびれにあたるものがないズン胴体型、顔でいえば彫りの浅い東洋系だ。これが実に青春ぽくてイイ。それほど美人じゃないけど、日本男児の心の琴線に触れる美少女(中年かもしれないが、黒木瞳なら文句ないよワタシは!)に戻してくれた。
しかも嬉しいのは、カッコと基本以外は、30歳代以上に合わせて作ってくれてること。たとえば内装は、スポーティだけどかなりゴージャスでオッサンが乗ってもカッコがつくし、ステアリングを握れば、スポーツカーらしい精悍な雰囲気に心がときめきまくる。乗り心地もビックリするほどしなやかで、走れば猛烈にスポーティ。クルマが自分と一体になれる感覚に満ちている。
■5つ星評価
パッケージング:-----
インテリア/居住性:-----
パワーソース:-----
フットワーク:-----
オススメ度:★★★★★
MJブロンディ|大乗フェラーリ教祖
1962年東京生まれ。慶大卒。編集者を経てフリーライター。愛と幻想と市場経済を核とした自動車読み物のほか、高速道路問題に超絶真摯に取り組む。『聖典版 そのフェラーリください!』等著書多数。