千葉県警は21日、運転免許センター内の試験用コースに侵入して釘を散乱させたとして、千葉県八千代市内に在住する33歳の男を威力業務妨害の容疑で逮捕した。実技試験に落ちたことを逆恨みしての犯行とみられている。
千葉県警・千葉西署によると、逮捕された男は2005年12月13日の午後、千葉市美浜区内にある運転免許センターの試験コースに侵入。コース上に釘121本を散乱させ、技能試験を中断させた疑いがもたれている。試験車両のパンクを狙ったものと見られるが、係官が路上に落ちている釘に気づいたために実害は出なかった。
この事件の6日後、免許センター宛に「コースに釘を撒く」などと記した犯行予告状が届き、実際に12月22日から今年1月19日までの4回に渡って、合計700本を越える釘が撒かれていた。警察では予告状から指紋を採取。八千代市内に住む男が犯行に関与したものと断定し、逮捕に踏み切った。
男は運送会社に勤務しており、昨年秋に合計3回、大型免許の取得試験を受けていた。だが、いずれも不合格だったことから、警察ではこれを逆恨みして犯行に及んだものと見ている。