多重衝突事故の被告、睡眠時無呼吸症候群の可能性を主張

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昨年11月、滋賀県彦根市内の名神高速道路で10人が死傷した多重衝突事故を起こしたとして、業務上過失致死傷罪に問われた40歳の男に対する初公判が20日、大津地裁で開かれた。弁護側は、被告に睡眠時無呼吸症候群(SAS:Sleep Apnea Syndrome)の可能性があると主張。鑑定を求める意向を示した。

問題の事故は2005年11月13日に発生している。同日の午前5時ごろ、彦根市小野町付近の名神高速道路下り線で、後輪のパンクが原因で低速走行していたワゴン車に対し、後続の大型トラックが追突して横転。衝突を避けようとワゴン車の手前で停車した車両6台に対し、後ろから走ってきた被告の運転する大型トラックが減速しないまま突っ込み、これらのクルマを押し出すようにして約30mを走り抜けた。横転していたワゴン車はこれによって大破。周囲にいた7人が死亡、他のクルマの3人も重軽傷を負った。

20日に行われた初公判で被告は「前方を注意していたつもりだったが、当たってから気が付いた」などとして起訴事実の一部を否認するとともに、弁護側は「単なる漫然運転ではなく、睡眠時無呼吸症候群の可能性もある」として、裁判所に対して鑑定を求めていく意向を示した。

また、被告の運転するトラックは、すでに起きていた事故の現場に突っ込んだかたちであることから、弁護側は死亡責任の内訳を審議するようにも求めている。

《石田真一》

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