【後席安全性】シートベルト着用効果を確かめる

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自動車事故対策機構(NASVA)は20日、前日に行われた自動車アセスメント試験に続き、後席シートベルトの着用効果を調べることを目的としたフルラップ衝突試験を実施した。午前にベルト着用状態で、午後にはベルト非着用状態で試験が行われている。

この試験は後席シートベルトの着用率が前席着用率の1割程度に留まっていることや、シートベルトの非着用が原因とみられる後席死傷者の増加に歯止めが掛からないことなどから、シートベルトの着用効果を確かめることを目的として実施されることになったもの。現在の自動車アセスメントには後席乗員の安全性に関する試験は盛り込まれていないため、今回の試験はあくまで参考的なものに留まる。

ただし、試験自体は自動車アセスメントの基準に準ずる形で行われている。これはデータの比較検討を容易にするためだ。なお、試験車両も前日の自動車アセスメント公開試験で使用されたものと同型の日産『ウイングロード』を使用しているが、これはファミリーユースに使われやすく、機器類の搭載がしやすいという点。そして前日の試験で衝突の様子を報道陣が見学しており、損傷の様子が比較しやすいことを理由としている。

クルマにはフルラップ衝突試験と同じように前席に成人男性ダミーを2人、シートベルト着用状態で着座。そして後席右側には成人女性ダミーを着座させ、同左側にはチャイルドシートを固定し、そこに3歳児ダミーを着座させている。この状態で着用、非着用でそれぞれ衝突試験を行ってシートベルトの効果を調べるというわけだ。

《石田真一》

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