ゴネ得を狙い嘘、禁固の実刑命じる

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昨年5月、福岡県福岡市南区内で、軽自動車を運転中に赤信号を無視して交差点に進入し、右折中の原付バイクと衝突する事故を起こし、運転者を死亡させる事故を起こしたとして、業務上過失致死罪に問われた26歳の男に対する判決公判が25日、福岡地裁で開かれた。裁判所は禁固2年6カ月の実刑を命じている。

問題の事故は2005年5月11日の午後8時15分ごろに発生している。福岡市南区警弥郷1丁目付近の市道交差点で、直進中の軽自動車と右折中の原付バイクが出会い頭に衝突。バイクを運転していた19歳の男性が頭部強打などが原因で死亡した。

軽自動車を運転していた26歳の男は警察の調べに対して「原付バイク側が信号無視をした」と主張していたが、男性の遺族が事故の目撃者を探し出し、この結果として「信号無視を行ったのは軽自動車側だった」というのが明らかになった。男は業務上過失致死罪で起訴されることとなった。

25日に行われた判決公判で、福岡地裁の平島正道裁判官は被告がダッシュボード上でメモを取るクセがあったことを指摘。「事故はメモに夢中になっていた被告が赤信号を見落とし、漫然と交差点に進入したことにある」と認定した。

その上で「被告の嘘によって操作は混乱し、遺族は独自に目撃者探しを続けねばならなかった。ゴネ得を狙った被告の態度は許されない」と指摘。過去の交通違反歴もかなりあることや、交通法規を軽視する姿勢から情状の酌量も認めず、被告に対して禁固2年6カ月の実刑判決を言い渡した。

《石田真一》

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