日野自動車が発表した2006年3月期の第3四半期(4−12月期)の連結決算は、売上高が前年同期比4.5%増の8539億円、営業利益が同0.2%増の244億円となった。国内トラック販売が好調で増収となったものの、トヨタからの受託生産車がマイナスで、営業損益はほぼ横ばいだった。
ディーゼル排出ガス規制強化による特需で、同社は南関東や近畿地区でのトラックの販売が好調に推移した。国内のトラック・バスの販売台数は同11.6%増の4万455台となった。
ただ、海外市場の販売台数は同3.6%減の3万2516台とマイナスだった。トヨタ自動車からの受託生産車は『ハイラックス』ピックアップが昨年6月で生産終了したため、同19.9%減の14万4418台と落ち込んだ。
経常利益は円安による為替差益の発生で同5.5%増の268億円、当期純利益は前年に固定資産減損会計を早期に導入した影響で、同4.0%減の203億円と減益になった。
通期見通しは当初業績予想のまま据え置いた。