広島県警は27日、県警本部に所属する20歳代の巡査長が上司を乗せて公用車を運転していた際、速度超過違反で摘発されるという不祥事を起こしていたことを認めた。巡査長は11日付けで戒告処分が科されたという。
広島県警・監察官室によると、この巡査長は2005年11月3日、三原市内の山陽自動車道上り線で、制限速度を52km/hオーバーする132km/hで走行していた疑いがもたれている。速度超過はオービスによって記録されていた。
当時、巡査長は上司の警部補と一緒に捜査車両で世羅町内の甲山署に向かう途中で、もちろん公務中。監察官室の行った事情聴取に対しては「取り調べの時間に遅刻しそうになり、急いでいた」と供述。同乗していた警部補は「取り調べのことを考えており、巡査長の速度超過違反には気づかなかった」などと話していたという。
広島県警・高速隊は11日までにこの巡査長を道路交通法違反(速度超過)容疑で書類送検。また同日付けで巡査長は戒告処分となっている。同乗していた警部補について処分は行わず、口頭での注意に留めたという。
広島県警では「誠に遺憾。再発防止に努める」とコメントしている。広島県警では2004年3月にも公務中の警察官がオービスで速度違反の摘発を受けている。