三菱『i』(アイ)のエンジンは、64ps・9.6kgmと、900kgのボディを軽快に走らせるには充分な性能を持っているが、このエンジンが売りとしているのは、数値的な性能ではなく、スムーズにクルマを走らせる性能、良好なドライバビリティである。
アクセルペダルは、高級車に使われている先端技術、バイワイヤー式(エンジンルームのスロットルボディとアクセルペダルをケーブルで結ばず、アクセル開度を電気信号でスロットルボディに通信する)。スロットルボディも電子制御式で、ドライバーのアクセル踏み込み量にさまざまな補正をかけることで、スムーズな加速や巡航を実現している。
また、エンジンとATは統合制御され、変速時のトルク変動による変速ショックの抑制がはかられている。これらのきめ細かいエンジンコントロールは、スペック的にはリッターカークラスも超えるものだ。