【スズキ MRワゴン 新型発表】エモーショナルデザイン

自動車 ニューモデル 新型車
【スズキ MRワゴン 新型発表】エモーショナルデザイン
【スズキ MRワゴン 新型発表】エモーショナルデザイン 全 3 枚 拡大写真

「スズキのクルマはこれまで、どちらかというと質実剛健型で、エモーショナルデザインを持つモデルは少なかった。その点『MRワゴン』は、ウチにとってはチャレンジングなクルマです」

こう語るのは、開発を指揮したチーフエンジニアの蓮池利明さん。

「狙い自体はモノフォルムデザインを採用した初代MRワゴンと同じなのですが、新型はボディパネルに強く陰影をつけるなどして、『ワゴンR』との差をより明確にしました」

軽自動車首位のスズキは、同2位のダイハツと熾烈な販売合戦を繰り広げている。トータルの販売台数は、強い販売力を背景に持つスズキが上回っているが、ワゴンR、ダイハツ『ムーヴ』といった、軽の主流商品となっているトールワゴン系の販売台数ではここ最近、ダイハツの後塵を拝していた。

スズキのラインナップのなかで手薄さが目立っていたのは、人気が高まっているエモーショナル系デザインのモデルだった。新型MRワゴンはスズキにとって、初の本格的なエモーショナル系トールワゴン。ダイハツの追撃を振り切り、軽自動車業界首位のポジションをがっちり守りたいスズキにとって、きわめて重要性の高いモデルだ。

デザイナーには『スイフト』で内外から高い評価を得た結城康和氏を起用。単なる“カワイイ”系ではなく、随所に強いテーマ性を盛り込み、独自性の高いアピアランスを持たせた。室内も空間を拡大したばかりでなく、シートの座り心地や各所の質感を大幅に高めた。スズキのやる気が全開で反映されているクルマ、それが新型MRワゴンなのである。

《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 【スズキ ソリオ 新型試乗】乗り心地と静粛性はクラストップ、だが「損をしている」と思うのは…中村孝仁
  2. 日産 リーフ 新型を発表、第3世代は航続600km超のクロスオーバーEV
  3. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  4. 日産 リーフ 新型の価格を予想する!…ベースは400万円台前半か
  5. サブコンが再評価される理由と純正ECU時代の新常識~カスタムHOW TO~
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  2. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  5. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
ランキングをもっと見る