ミシュランのタイヤと聞くと、フランスや欧州で開発や生産が行なわれ、日本に輸入されているように感じるが、2月1日に発売した『パイロット プレセダPP2』は、日本のユーザーの使用環境に合わせ、日本のミシュラン開発センターで研究開発が行なわれている。
パイロット プレセダ PP2のプロダクトマーケティングを担当する、日本ミシュランの越智宏さんは「日本のユーザーの方は、パイロットシリーズのようなスポーツタイヤであっても、静粛性や乗り心地といった快適性を重視する傾向なので、メイン市場となる日本で開発を進めました。今後はその高い性能評価を受けて、アジアやオセアニア諸国でも発売される予定です」とコメント。
実際にテストコース上で試乗してみると、高い快適性を確認できた。通常のスポーツタイヤは、大き目のトレッドパターンを採用することが多く、ロードノイズが大きくなりがちだが、パイロット プレセダ PP2は高速域に達しても、タイヤが路面を叩くような音はなく、タイヤの風切り音もほとんど感じられなかった。
乗り心地に関してもタイヤの内部構造を一新し、新しいトレッドパターンを採用することで高い快適性を実現している。試乗車のVW『ゴルフ』GTIは、数日前に標準装備のタイヤでドライブする機会があったが、パイロット プレセダ PP2を装着したときのほうが、タイヤのあたりが柔らかく、大幅に乗り心地がよく感じられた。これなら、ファミリカーやミニバンに装着してもマッチするだろう。
パイロット プレセダ PP2は日本で開発されているだけあって、日本での道を快適に走ることができるノウハウが詰め込まれている。これだけストレスなく履きこなせるスポーツタイヤはほかにはないだろう。(つづく)