リストラただ中のGMが巨額投資…その理由

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リストラただ中のGMが巨額投資…その理由
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GMはミシガン州の工場に5億ドル以上の投資を行い、工場設備の刷新を行うことを明らかにした。

対象となるのはポンティアックの組み立て工場で、今年度から次期シボレー『シルバラード』、GMC『シエラ』のピックアップトラックも製造することになる。また、同工場の側にある型押し工場でも、新型サターン『スカイ』、ポンティアック『ソルスティス』のパーツ生産を開始。またこの工場では来年からヨーロッパ輸出用のオペル『GT』ロードスターのパーツも製造される予定。

国内で3万人のリストラを発表したばかりだが、この工場への投資により、新たに280人の雇用も生まれる、という。この発表に対し、ミシガン州のジェニファー・グランホーム市長は歓迎の意を表し、「自動車産業はデトロイトを抱えるミシガンにとって経済、生活の中心。GMがここで更なる投資を行うことに感謝したい」と述べた。

ここで気になるのは、工場用地の取得、法人税などでミシガン州がどれほどのインセンティブをGMに提供するのか、という点。

実は日産がテネシーへの本社移転を決めたのも、数千万ドルに及ぶテネシー州からのインセンティブオファーによるものが大きかった、と言われている。日産を引き止めようとしたカリフォルニア州が提案したインセンティブはテネシー州の数十分の一程度で、「話にならない」と日産側に一蹴された、という。

州内に3600人以上のGM労働者を抱えるミシガン州としては、GMがミシガンから離れることは致命的な打撃となる。そのため、引き止め策としてインセンティブをオファーした、という見方が大きいが、その内容、金額などは明らかにされていない。

《Sachiko Hijikata, US editor》

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