火災のトラックから化学薬品流出、二次被害も

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18日未明、兵庫県三木市内の中国自動車道下り線で、41歳の男性が運転する大型トラックがタイヤ破裂起因の車両火災を起こし、全焼する事故が起きた。このトラックには人体に影響のある化学薬品が積載されており、消火作業に使われた水で溶け出して近くの川に流れ込み、魚が死ぬ二次被害も確認されている。

兵庫県警・高速隊によると、事故が起きたのは18日の午前4時50分ごろ。三木市吉川町付近の中国自動車道下り線で、41歳の男性が運転する大型トラックの右後輪がバーストし、ここから出火した。消防が消火作業に当たったが、火は燃料タンクに引火。トラックは約30分で全焼した。

このトラックには劇物の「モノクロル酢酸」が固形で12トン積載されていたが、消火作業に使われた水によって溶け出し、消火作業に当たった消防隊員4人が薬品やけどの症状を発したほか、液体となって近くの川に流出。下流域で魚十数匹が死んでいるのが確認された。さらに下流域では水道水にも使われているため、三木市に設置された災害対策本部が加古川市や高砂市に取水制限を要請するなどの騒ぎとなった。

また、この事故の影響により、現場を含む中国自動車道の神戸三田−吉川インターチェンジ(IC)間と、これに接続する舞鶴若狭自動車道の吉川ジャンクション−三田西IC間が約2時間30分に渡って通行止めとなり、混乱は同日午前まで続いた。

《石田真一》

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