盗難と転売の間をつなぐもの、運搬グループを摘発

自動車 社会 社会

警視庁は2月25日、自動車窃盗グループが盗みだしたRVを運搬していたとして、28歳の男ら6人を盗品運搬や盗品等保管容疑で逮捕した。盗難の実行犯と、転売ブローカーの間に立ち、それぞれの存在を知られないようにしていたとみられる。

警視庁・捜査3課によると、逮捕された6人の男は2005年12月、自動車窃盗グループから埼玉県久喜市内の駐車場から盗まれたRVを受領し、これを神奈川県横浜市青葉区内のコインパーキングまで運搬した疑いがもたれている。グループは盗難の実行犯と、密輸出を担当するブローカーを仲介し、互いの存在が知られないようにしていた。運搬したクルマはコインパーキングに半日から1日ほど放置していたが、これはクルマに位置情報通知システムが内蔵されているかどうかをチェックするためとみられる。

この間、警備会社がクルマの回収に現れた場合、グループはその後の移動を断念していたが、警察はこの方法でクルマの移動が行われていることを把握。装置が内蔵されていないと思い込んで現場に現れたグループのメンバーを逮捕。その取り調べの過程で仲介を担当するグループだということが明らかになった。

東京や埼玉では高級RVが盗まれる事件が相次いでおり、警察ではこれらの犯行にグループが関与していたとみている。中には最新型のイモビライザーを装着したクルマもあったことから、警察では高度な技術を持つ盗難実行犯が関与しているものとみて、逮捕した男たちを厳しく追及。盗難の実行犯と転売グループの摘発を目指す方針だ。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. セナのF1マシンにインスパイア、12台限りのロータス『エミーラ』が公開…IAAモビリティ2025
  2. 日産の新デザイン、『セントラ』新型を米国発表…「Vモーショングリル」に新解釈
  3. 「本気の電動二輪が出てきた」ホンダ初のフルサイズEVバイク『WN7』発表にSNS沸く
  4. メルセデスベンツ『CLA』新型、48Vハイブリッドを年内欧州発売へ…IAAモビリティ2025
  5. トヨタと別れ独自開発? BMW『Z4』次期型の最終デザインを占う!
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る